地球ゾーン
竜巻
earthb-10
様々な気象現象

竜巻が発生する様子を装置で観察する。
解説Explanation
竜巻は、発達した積乱雲の下で、地表付近の渦や上昇気流(上向きの空気の流れ)が要因となって発生する激しい空気の渦巻きです。
フィギュアスケートの選手がスピンしながら腕を縮めると回転が速くなる(角運動量の保存則)ように、竜巻も渦が上昇気流によって引きのばされることで強まります。
竜巻は、ろうと状や柱状の雲を伴って移動し、経路に沿って大きな被害をもたらします。

深堀りDeep dive
大きな竜巻を引き起こす巨大な積乱雲をスーパーセルと呼びます。1時間程度で消える通常の積乱雲と比べて寿命が長く、大きな被害を起こす可能性があるとして注目されています。
スーパーセルは、竜巻の多い米国中西部でよく発生することが知られていますが、日本でも2006年の北海道佐呂間町や2012年の茨城県つくば市などで出現し、発生した竜巻が大きな被害を引き起こしています。
竜巻は中心部分の風速は強いときで毎秒100mに、移動速度は速いときで時速100㎞に達することもあります。
このように時間的にも空間的にも狭い領域で生じる気象現象のため、発生や経路の予測は非常に困難です。近年では、3次元空間の大気の様子を高速でスキャンすることができるフェーズドアレイレーダーやAIを用いた深層学習などを利用し、竜巻の災害リスクを減らすための取り組みが進んでいます。
キーワード
- # スーパーセル
- # 積乱雲
- # 角運動量の保存則