ベーシックゾーン
蓄光ウォール
basicg-05
物質と熱

壁に影を残す体験によって蓄光物質の性質について学ぶ。
解説Explanation
光が持つエネルギーを蓄えておいて、それを少しずつまた光として出すことのできる物質を「蓄光物質」と言います。蓄光物質が出す光を「燐光(りんこう)」といい、しばらく光り続ける性質があります。
展示の壁には蓄光物質が塗られたシートがはってあります。その前に立ってフラッシュの光を一瞬当てると、光を受けた部分の蓄光物質はエネルギーを蓄えます。そして暗くなると、エネルギーを蓄えた部分だけが光り、影絵のように見えるのです。
蓄光物質は電気がなくても一度エネルギーを蓄えるとしばらく光るため、夜に停電になった時でも使えるように、標識などに使用されています。

深堀りDeep dive
蓄光物質は、ある種類の「原子」とよばれる粒からできています。その原子は「原子核」とよばれる中心部分とその周りにある「電子」からできています。蓄光物質は光としてエネルギーを受けると、その電子が高いエネルギーの状態となります。そして暗くなると、受け取ったエネルギーを光の形で出しながら、電子が元の状態に戻ります。つまり、光のエネルギーは電子によって蓄えられるのです。
光のエネルギーを蓄え、それを光として放出するという仕組みのため、蓄光物質それ自体は化学的に変化することがありません。そのため、何度も繰り返し使うことができます。
蓄光物質と似たものに、「蛍光物質(蛍光染料)」があります。これは、太陽の光などに含まれる目には見えない「紫外線」と呼ばれる光を受け取り、それを目に見える青色の光に変えて出す物質です。蓄光物質と同じように、光を受けることで高いエネルギー状態となった電子が、元に戻るときに光を出すことを利用していますが、蓄えておくことなく、紫外線を当てているときだけ光るという点が異なります。
キーワード
- # 光エネルギー
- # 蓄光物質
- # 電子
参考・引用
- 蓄光とは?|東北エヌテイエス(閲覧:2025-02-05)
- https://t-nts.co.jp/chikko/about/