ベーシックゾーン
トロクスラー効果
basici-04
スリットと鏡を使用してろうそくの絵の火が消えて見える体験を通して、トロクスラー効果を学ぶ。
解説Explanation
目を動かさないように、ある1点をじーっとまばたきしないで見ていると、見ている場所の周りの部分の模様などが少しずつ消えてしまう現象を「トロクスラー効果」と言います。
トロクスラー効果の原因は完全にはわかっていませんが、いくつかの理由が考えられています。同じ場所を見続けることで、網膜(目の奥にある光を感じる部分)がずっと同じ刺激を受け続けることで、少しずつ感じなくなってしまうことが原因の1つと言われています。また、網膜が受け取った刺激を脳で処理するときに、ニューロン(脳の中で情報を伝える細胞)が変化のない刺激に対して反応しなくなることも原因の1つとされています。

深堀りDeep dive
人間の目は、視力の高い人であっても、見ているすべての範囲できれいにくっきりと見えているわけではありません。はっきりと見えるのは、見ている範囲の中心部分(中心視野)だけで、その周りの部分(周辺視野)はぼやけています。
周辺視野はぼやけていると聞くと、おかしい気がしませんか? 目がいい人はもちろん、眼鏡やコンタクトレンズを使っている人も、全体がくっきり見えているように感じますよね。これは、目が絶えずあちこちに動いて、あたりを見まわしているからです。
しかも、ある1点をじーっと見ているときでも、目は細かく動いています。目の奥の網膜と呼ばれる部分には神経細胞があり、これが光を受けることで、人間は「見る」ことができています。この神経細胞は完全に同じところを見続けていると、しだいに光に慣れて反応しなくなると言われています。そこで、目を細かく動かし、見ている部分を微妙に変えることによって慣れを防いでいるのです。
トロクスラー効果は周辺視野だけに起こります。周辺視野はもともとぼやけていて、1点をじーっと見ていると、目を細かく動かしていても見え方があまり変わらないため、次第に反応しなくなるからだと言われています。
キーワード
- # 神経細胞
- # 脳
- # 視覚
参考・引用
- 消える錯視(北岡明佳の錯視のページ)(閲覧:2024-11-29)
- http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/kieru.html