ベーシックゾーン
上下左右反転視
basici-05
感覚
上下左右が反転するメガネをかけながら手元の星型をなぞると思い通りに操作できないことを確認することで、視覚の不思議さを体験する。
解説Explanation
手を右に動かすとき、私たちは目でその動きを確認します。この時、「思った通りに動いている」と感じることが大切です。展示の特別なメガネをかけると、右に動かしたつもりが左に動いて見えるので、どちらに動いているのかがわからなくなってしまいます。
私たちは関節や筋肉などから自分の手や足がどこにあるかを感じることができます。これを「深部感覚」と言います。深部感覚と目で見た動きが合っていないと、手を持ち上げたつもりでも逆に下がって見えるので、物を上手に持てなくなります。
深堀りDeep dive
実際の位置と自分が感じる位置は、いつも同じなのでしょうか?そもそも、目はカメラと同じようにレンズを通して光を取り入れていて、光の情報を受け取るセンサーである「網膜」には、上下左右が反転した像が映し出されています。
脳は大きく左右に分かれ、それぞれ左脳と右脳と言います。視野(目で見える範囲)の右側は左脳で、左側は右脳で解析しています。つまり、現実の上下左右は、実際に脳の中に情報が届くまでにひっくり返ってしまっているのですが、普通に生活できているのです。
このように、私たちの脳は普段からひっくり返った情報を正しく処理して、行動できているわけです。だから、特別なメガネをかけて、目で見える情報を上下左右反転させても、人によっては1週間程度で慣れてしまいます。すると、特にひっくり返っているようには感じなくなり、普通に行動できるようになります。
キーワード
- # 反転視
- # 深部感覚
- # 視覚
参考・引用
- 体性感覚(脳科学辞典)(閲覧:2024-10-16)
- https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E4%BD%93%E6%80%A7%E6%84%9F%E8%A6%9A
- 三上章允、カラー図解 脳の教科書、ブルーバックス、講談社、2022
- 鏡に映ると左右が反対に見えるのはなぜ?(公益社団法人日本心理学会)(閲覧:2024-10-16)
- https://psych.or.jp/interest/ff-21/