ベーシックゾーン
ステレオグラム
basici-11
不思議なイラストを見ながら、立体視を体験する。
解説Explanation
人は目で感じ取ることのできるさまざまな手がかりから、立体感を得ています。その手がかりの1つが、左右の目で少し違う景色が見えるという「両眼視差」です。
この両眼視差の仕組みを利用して、立体的に見えるように作られた絵を「ステレオグラム」と言います。ここでは、左目と右目から見える様子を別々の絵として、それぞれの目で見ることによって立体感を感じています。
ステレオグラムの中でも、たくさんの点で描いたものを「ランダムドットステレオグラム(RDS)」と言います。さらに、左右の目で見る絵を別々にならべるのではなく、1つの絵の中に組み合わせたものを「オートステレオグラム」と言います。ステレオグラムを見る際には普段とは違った目の使い方が必要となるので、うまく立体的に見えないこともあります。

深堀りDeep dive
ステレオグラムの見方は2つあります。右目で左の絵を、左目で右の絵を、視線を交差させて見るのが「交差法」です(展示は交差法で見るように作られています)。少し寄り目にして、絵よりも少し手前を見るとよいでしょう。一方、右目で右の絵を、左目で左の絵を、視線を平行にして見るのが「平行法」です。絵よりも遠くを見るようにするとよいでしょう。どちらの見方も、実際に絵がある位置よりも近くを見るようにしたり遠くを見るようにしたりと不自然な目の使い方をするので、うまく立体的に見えないこともあります。
このように目を調整して左右別々の絵を見るのではなく、専用の装置を使う方法もあります。たとえば、「ヘッドマウントディスプレイ」と呼ばれる装置は、スキーの時につけるゴーグルのような形をしていて、内側に左右別々の画面が取り付けられたものです。すでにテレビゲーム機につないで使えるものが売られています。
1つの画面なのに、立体的に見える仕組みもあります。ゲーム機などに使われていた「視差バリア方式」では、左目用の画像と右目用の画像を縦に細かく切って交互に並べ、その前に「視差バリア」と呼ばれる縦に細かく、くしのように切れ込みの入った膜を貼っています。そのような膜があることで、右目と左目とで別々の絵が見えるようになり、立体的に感じることができます。
キーワード
- # ステレオグラム
- # 両眼視差
- # 平行法・交差法
参考・引用
- 桑山哲郎、ランダムドット・ステレオグラム、日本写真学会誌、Vol. 72、No. 4、pp. 273-277、2009
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/photogrst/72/4/72_4_273/_article/-char/ja