環境ゾーン
生物多様性と人間の活動
environmente-06
生物多様性から人間が受けている恩恵や、人間の活動が生物多様性に与える影響について学ぶ。
解説Explanation
地球上では、たくさんの種類の生物がつながりあって生きていて、そのつながりによってバランスを取っています。私たちはくらしに欠かせない水や食料、木材、医薬品をはじめ、さまざまな生物から多くの恵みを受け取っています。逆に私たち人間の活動もまた、生物に大きな影響を与えます。
生息・生育地の損失と劣化
土地利用(都市や農林地、鉱山の開発、交通網などの整備など)や地球温暖化、公害によって生物の生息・生育環境が損失・劣化し、生物がすみかを失ってしまいます。
過剰利用
自然の回復力以上に自然のめぐみを利用すると、持続可能な形で利用できなくなってしまいます。
気候変動
平均気温の上昇や、異常気象の頻発といった気候変動に適応できずに、局所的に、または地球規模で生物が絶滅するおそれがあります。
過剰な栄養素の蓄積などによる汚染
化学肥料の乱用や不適切な水処理によって過剰に栄養素が流出し、自然環境が汚染され、生物多様性の損失につながるおそれがあります。
外来種・化学物質
外来種は他の地域から人間によって持ち込まれた生物でその環境に悪影響を与えます。また化学物質の使用による影響も心配されています。
深堀りDeep dive
絶滅のおそれのある野生の生物をまとめたリストを「レッドリスト」と言います。栃木県では野生動物などをランク付けしたレッドリストを作成し、自然環境の現状をまとめています。2023年に内容を見直し、絶滅危惧種は1046種となりました。また、「コキンバイザサ」という植物は1968年以降の記録がなく、絶滅したと考えられていましたが、2020年宇都宮市内の林内で再び見つかり、分類が「絶滅」から「絶滅危惧」となりました。
栃木のレッドデータを調べてみよう!分布情報や写真などを検索することができます。
http://tochigi-rdb.jp
キーワード
- # 生物多様性
参考・引用
- レイチェル・イグノトフスキー『プラネットアース: イラストで学ぶ生態系のしくみ』創元社, 2019 p10-11
- 浅枝隆『生態系の環境』朝倉書店, 2011
- 大石正道『生態系と地球環境のしくみ』,日本実業出版社, 1999
- 京都府「レッドデータブックとは」(2022/10/12)
- 環境省「生物多様性とはなにか」(2022/10/12)
- 丸山貴史『わけあって絶滅しました。世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑』ダイアモンド社, 2018